プラセンタとは

当院では、歯周病や歯槽膿漏の治療法のひとつとして
プラセンタ治療を取り入れています。

プラセンタとは、赤ちゃんの母体内での成長をつかさどる胎盤からの抽出物を主成分とした注射薬や、サプリメントのことで、もともと肝炎の薬として厚生労働省の認可をうけ、安全性が保障されたものです。
主成分である胎盤が細胞の分化、増殖を促す肝細胞増殖因子(HGF細胞)を多く合成分泌する物質であるため、人間の組織、細胞全般の再生や修復に寄与するものと考えられます。 胎盤には、たんぱく質・脂肪・糖質の三大栄養素をはじめ、十数種類のアミノ酸や多種のビタミンやミネラル、100種類を越える酵素など、多数の生理活性物質が含まれています。

プラセンタエキスのうち、人間の胎盤エキスは注射薬、豚の胎盤エキスは主に栄養補助食品に利用されています。

歯科におけるプラセンタ治療

プラセンタ治療では、ヒトプラセンタを使用しています

プラセンタの歯科臨床での実績は意外に古く、42年前 日本大学 歯学部で歯肉炎と歯槽膿漏の患者さんにプラセンタの歯肉注射を行い、顕著な効果が認められたと報告されています。

歯垢や歯石をきれいに除去し、食後に必ず歯磨きをしているにも関わらず、歯周病が治らないという患者さんもいます。 このような患者さんにプラセンタ注射を行うと、歯茎の炎症が消えたり、やせた歯茎が回復したりして、歯周病の改善するケースが多く見られます。
歯垢が無く、メンテナンスもきちんとしているのに歯肉炎が治らない、更年期の女性や妊娠中の女性でこうしたケースがありますが、免疫関係か、過度のストレス、またはホルモンバランスの異常などが考えられます。

このような患者さんにプラセンタ治療を行ったところ、顕著な改善が見られています。 また、歯肉を切開したときに、その傷が早く治ることも実証されています。

プラセンタ治療のメリット

歯科

歯茎の炎症・やせた歯茎の回復・歯周病の改善

美容内科

シミ・そばかす・しわ・たるみ・美容・美白・アンチエイジング

婦人科

更年期障害(動悸・息切れ・不眠など)

内科

肝機能の改善・肝炎・肝硬変・慢性胃炎・胃潰瘍・胃弱・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・糖尿病・高血圧・低血圧・気管支喘息・慢性気管支炎・貧血・慢性疲労・習慣性便秘

精神神経科

うつ病・神経症・自律神経失調症・不眠症

その他

精力増進・滋養強壮・疲労倦怠改善・男性、女性ホルモンバランスの調節・虚弱体質・病中、病後の体力回復・風邪予防

プラセンタ治療のデメリット

・注射部位の疼痛・発熱・発疹 など
・注射部位の硬結
・注射部のかゆみ・頭痛・肝機能障害など。 これらは通常、1~2日で消失します。

プラセンタ治療の周期と費用

週に1、2回 施術し、初めは集中的に10回程度 行います。
効果は人それぞれですが、1回目で実感できる人もいます。
平均で 5回目ぐらいから効果が表れます。
10回終了後は 週1回で、3カ月続けます。 その後、継続するかどうかは相談となります。

費用は1回(税別です)
・2アンプル 2,000円
・3アンプル 3,000円 です。